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花山稲荷だより「花の山」

京都山科の花山稲荷神社のブログです。季節の花や山科のこと、日々の出来事などつづります。

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水は語る

おはようございます、花山稲荷の神主です。

このところ、さすが「冬!」というような寒い毎日が続いています。
 紆余曲折あって昨日(2月17日)の午後、とある山寺で滝行を修めて参りました。
ずっと前から予定していたのがこの日だっただけで、何も寒い日を殊更に選んだ訳ではないのですが、不思議とこういった日の巡りあわせに嵌ってしまうのが花山稲荷の神主の「何か」なのです。その「何か」が何なのか?は未だに自分にも解りません。
 解っていないから、神様仏様がご相談なさって、不明な部分を水で洗い流すようにご指導くださったのかな?といま感じています。まあ、その「洗い流すこと」が神道的ないわゆる禊(みそぎ)の原点なので、原点回帰と言えばそれまでですが・・・。

 さて、冬の滝のお行。それは、滝行=水の冷たさを克服するものと捉えがち。多くの人は「構えてしまう」のではないでしょうか?ほとんど裸に状態で冷たい水に身を任せる事は、この時期確かに並大抵の事ではありませんでした。
 もし冷たさを堪えるのが真の目的ならば、それは鮒や泥鰌に軍配が上がります。彼らは年がら年中水の中で暮らしていますからね。
 
 並大抵ではない事をする時には思い切りが必要。この時は以前ここに書いた「諦める―明らかに目覚める」の意味を改めて噛み締めることで克服することが出来ました。滝を目の前にして、「ここまで来たらやるしかないやん」と。

 水は言葉もなく何かを語りかけながら隈なく私の身体を駆け巡ってゆくだけでした。
ここへ来て、ようやく水に片足を入れることが出来ましたが、駆け行く水の勢いを感じることが主目的ではありませんし、冷たさを克服する事が最終目的でもありません。
 次にもう片方の足を入れたとき、あるいは入れる寸前、どんなことが脳裏をよぎるのか?何が流れ落ちるのか?何が私の中に入って来るのか?
 神道に修業は無いとはいうものの、神主の各方面の修業はまだまだ続くようです(笑)!


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| 神主雑感 | 08:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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今日未明

おはようございます。花山稲荷の神主です。
題名が、何か事件の現場からのレポートみたいですね(笑)
台風が通り過ぎ、空は晴れ渡っています。10月1日午前5時―。
西の空にまんまるお月様。

地球温暖化が原因で?台風も強大・狂暴化しているかに思えるこの頃です。それらの威力たるや計り知れません。度重なる台風や自然災害で被災された方々も多くいらっしゃるとのこと。お見舞い申し上げます。。。
この前からの話に結び付けると、これには右も左も軍国主義なんかも抗えません。大自然の驚異の前にはニンゲンなんて一たまりもない。

満月1

逆に写真のお月様。台風で空気中のちりが吹き飛ばされたのか、とても綺麗に見えます。
科学的に、なぜこのように真ん丸に見えるのか?なぜ輝くのか?などはすでに解明されていますが、では何故、どうしてそれを見ると人は「美しい」「綺麗だ」と感じるのかは解明されていません。台風や自然災害にしてもそうですよね。「怖い」「おそろしい」。なぜそう感じるのか?
こういった感覚?が神様への畏怖の念、というのでしょうか。

日本ではこれを「神」とか「神道」という言葉で表現していますが、永遠で普遍なるものに神秘性を感じるのは、おそらく世界共通だと思います。また同時にそう思えるという事は、神々からのメッセージを正確に受け取ったという事。自らの内に宿る「神」が感応しているという事。この感覚、大事にしたいですね。

沢山お金をかければ、おそらく同じ現象は演出できるでしょう。しかし、無機質でしかもどんだけ税金がかかるやら・・・。
どうせお金をかけるなら、私は月見団子を腹いっぱい食べたいです(笑)

| 神主雑感 | 05:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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どのへんですか?

こんばんは。花山稲荷の神主です。
ブログ固め書き!!(といっても二つだけ・・・涙!)

今日(正確には昨日)、自民党新総裁が決まりましたね。このブログは政治ブログではないので(しかもジャンルが地域情報!(苦笑))、神主という立場での発言は控えたいところですが、安倍さんには期待せずにはおられません。

とある国の報道によると、安倍さんは「極右」なんだそうです。とある国が騒げば騒ぐほど、日本は正しい選択をしているのではっ!?と神主は思ってしまいますし、逆に騒がれない人が選ばれたり、その人選が評価されようものなら、お先真っ暗と感じてしまう神主でもあります。

右傾化、軍国主義化してる~という声も聞こえてきます。
私に言わせれば、物差しの左の端っこの方(全長100センチの物差しの90センチとか100センチの辺り)に固まっていた(固まらされていた)日本人が、ここ最近の出来事が元で、物差しの真ん中あたり(物差しのちょうど50センチのところ)に集まってきた、くらいの感覚です。要するに普通の国になりつつあるのでは!?
この世に生を享るは事を成すにあり。安倍リターンズ、荒波を蹴散らして黎明の日本の舵を切る。
神主は右翼か?軍国主義者か?と言われようが、私は応援します。そもそも右翼や軍国主義ってナニ?

で、皆さんはどの辺りにいらっしゃいますか?

| 神主雑感 | 00:44 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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若返り

こんばんは。花山稲荷の神主です。
今日も一日が終わろうとしています。大袈裟ですが、それだけ歳を取ったという事です・・・。
気持ちだけでも若々しくありたいものですね。

さて、昨日は朝から神社に大勢の小さなお客さんがいらっしゃいました。
「おはようございますっ。」
「宜しくお願いしますっ」
小さな人たちは元気よく挨拶をしてくれました。
引率の先生方に促されてのご挨拶でしたが、気持ちの伝わる「声」でした。
皆が揃ったところで、私からの挨拶と神社での過ごし方のルール説明。

実は昨日は写生大会。ほんの数か月前に神社関係者の肝煎りで話が進み、実現したものです。こうした機会を持つことで故郷の神社に自然な形で触れていくことが、のちの人間を育てるのには必要だとの私の個人的企みもありました(苦笑)
ちょっとその写真を下に載せます。

写生会1
↑↓気に入った場所で「お絵かき」開始!
写生会2

写生会3
「なかなかうまく描けないなあ」

写生会4
なかなかナイスなところに陣取ってますね!

写生会5
絵が苦手でも投げ出さず頑張って描くの図。

写生会6
「お手水講習会」(笑)

子供たちの「清き明きまことの心」から発される屈託のない笑い声や歓声が、此れほど鮮やかに境内にこだましたのは、記憶にありません。神社の境内に元気な声が響き渡り、境内の木々も神様も若返ったように感じました。私の心も逆に洗われました。

肝煎りを務めてくださった関係者の方々、快く応じてくださった幼稚園の園長先生をはじめ引率の先生方、普段子たちを指導しておられる方々、子供たちのおトイレや食前の手洗いなどで場所を提供してくださった百々児童館様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

| 神主雑感 | 23:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「やらなアカン」と「乗り越えなアカン」


こんにちは。花山稲荷の神主です。
夏がようやく終わった、と肌で感じる今日この頃、皆様ご機嫌麗しくお過ごしのことと慶賀に存じます。
さて、言葉が持つ力など、「はい」「バカ」をはじめとして、このところ書く機会が多いですね。


昨日、とあるお寺の若いご住職さんと少しお話をする機会がありました。この方とはとある悩める人を軸にして知り合った仲なのですが、私も励まされることが多くあります。

悩みは誰にでも大小を問わずあるものだと思うのですが、その悩みをうっちゃるために人は「あれもせなアカン、これもこなさなアカン」という言葉で自分を前向きにしようと考えます。少なくとも私の場合はそうです。
その言葉を用いると、何故かしんどかったんですが、「悩める人」を軸にして話を進めるうちにご住職さんから「まずは乗り越えなアカン」という言葉が出てきて、何故か気持ちが楽~になった神主です。話を聞きながら想像していました。

「やらなアカン」・・・何か得体のしれない壁を目の前に、何処から手を付けていいのやら、漠然とした風景や状況が浮かんできて、まさしく手も足も出ない。

「乗り越えなアカン」・・・上と同じような風景や状況でも、「乗り越える」となると、体全体を使ってよじ登り足をかけ、腕で押し上げて頂上へと至る。そしてそこから見える風景は・・・!そんな光景が広がりました。

この二つの言葉は背中合わせで「やらな~」は受動的で部分的、かたや「乗り越えな~」は能動的で全体的に思えます。

「やらな~」はちょっとパワー不足の言霊、「乗り越え~」は力あふれる言霊。
ご住職の方が、言霊を使いこなしてる~(汗)
ここ数年、私は五里霧中を彷徨う日々(笑)。むしゃらに乗り越えなアカンものが沢山目の前にある。魚釣りは難なくこなせるのにな~・・・。

この前の続きになりますが、桜も「枝を切られてしまう」といった状況を乗り越えないといけない時期、というかチャンスが来ているのだと思います。

| 神主雑感 | 12:56 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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