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花山稲荷だより「花の山」

京都山科の花山稲荷神社のブログです。季節の花や山科のこと、日々の出来事などつづります。

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ヨッコイショ~

おはようございます、花山稲荷の神主です。「おはよう」よりも「お久しぶり」ですね。

 昨年暮れの少し前から、公でもプライベートでもしっくりこない事ばかりでしたが、節分も過ぎ、初午も終え、建国記念日も無事迎えましたので、そろそろ復活するといたしますか。
  
 節分は季節の区切り、初午は稲荷の神の御示現、建国記念日は国の始まり。ヨッコイショ~と腰を上げるには最適な時期となりましたからね(笑)
ボチボチとまた続けます。
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| 花山稲荷のこと | 08:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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竹伐れホイホイ24

こんにちは。花山稲荷の神主です。
今日はクリスマスイブです。みなさんケーキの準備は万端ですか?
神主はお正月に向けて準備を万端にしようと右往左往しています(苦笑)。ケーキどころではありませんっ!

さて、昨日。その迎春準備の一つとして竹を伐りました。大晦日に参道に並べる竹灯籠作りです。
始まりは、生い茂る竹藪の竹をなんとか無駄にせず減らせないか?と考えを巡らせたことに端を発するこの竹灯籠、今年で4回目になりました。

参道に灯す明かりはポツリポツリですが、ロウソクの光がその柔らさで初詣の人々を迎えてくれますように。。。

竹伐り2
作業風景。

竹伐り3
竹にまたがって作業をしておられるのは、牛尾山のご住職様。こんなところでも神仏習合(笑)!

竹伐り4
明かり窓を切る作業。この工程に限らず、電気のこぎりなどは使わず、すべて手作業。皆さん厭わずに作業にあたってくださいます。

この後、写真はないのですが、ホープ勝田氏とアイデアマン藪下氏の二人がまたまた脱線!?いえいえ、遊び心のない私にはできな発想で、竹の細工をしてくれました。大晦日から正月三日まで御本社拝殿前にさりげなく飾っておこうと思っていますので、今はどんな細工なのかは内緒です。

夕方、一つだけ点灯試験をしました。
点灯試験1
明るいところではこんな風に見えます。

点灯試験2
暗いところではこんな風に。灯は小さくても暖かい。

| 花山稲荷のこと | 10:26 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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みっけ!

こんばんは。花山稲荷の神主です。
ちらほらと秋の気配・・・。


秋・薄
ここ花山稲荷にも「秋」の訪れ。
小さい秋、見ぃ~つけた。

| 花山稲荷のこと | 22:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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夜遊び神主さん

おはようございます。花山稲荷の神主です。
神主も神社を一歩離れると俗物でございます、というお話。。。
4月21日(土曜日)のことでございます。

さて、4月の始めに当社の例祭を修めました。今回は手伝ってくださった2人の神主さんと神社総代代理(総代さんのご子息)、そして私の4人でお疲れさん会をしました。提案してくれたのは神社総代代理さん。
普段、夜の街にはめったに行かない神主ですが、この日は殷賑の街に出かけました。誘惑がイッパイ。といっても慣れていないので一目散に会場となる居酒屋さんへ。
ここは以前にも当ブログで登場したこともあるお店で、総代代理さんに何かの相談事をする時にも使わせていただくので、花山稲荷神社第一会議室と呼ばれています(そう呼んでいるのは私と総代代理だけですけどね、あっはっはっ~)。

八坂さんを過ぎ知恩院さんの新門の信号から東大路通り沿いにホンの4・5軒北に上がった西側にそのお店はあります。
夜遊び神主さん1

夜遊び神主さん2
 
夜遊び神主さん3

夜遊び神主さん4

たどり着いて、注文をして、いざカンパ~イ。・・・とそこまでは良いんですが、私、注文したお品が出てくると、みんなが喋ってるのをいいことにサササっと小皿に取ってしまう習性があります。美味しいんですもん。早く食べたくてしょうがないんですよ、まったくもう・・・、と言うわけで、写真はカンパ~イまで。

昔から足洗いとか精進落としなどといって、一区切りの時には互いに労いながら楽しくお酒を飲んでいたんですね。参加者の誰だったか、お酒は楽しいときに楽しく飲まなアカン。といっていました。気分が増幅していい酒になるんだ、と。
どちらかと言うと限りなくお酒に弱い神主なんですが、神社の直会とはまた違った雰囲気で気ままに喋って、ぎゃははは~と笑って、美味しいものが食べられて酒が飲めてよかったヨカッタ、です。
また行くデ~(苦笑)

| 花山稲荷のこと | 09:16 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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神主西陣を往く2

おはようございます。花山稲荷の神主です。

西陣織は日本を代表する伝統工芸の一つ。世界中に自慢しても恥ずかしくないものの一つだと神主は思っています。

 この日は西陣織のとある織匠のもとを訪ね、お仕事中のところお邪魔をしてしばし見学をさせていただきました。この方と花山稲荷の付き合いは数代前からになる。最近では私にも幾分こころやすく言葉をかけてくださったり、家にお招きくださったりもしてくださる。

 その御当主は勿論西陣の伝統工芸師。ご子息も伝統工芸師でいらっしゃる。それだけでも凄いなあ、と神主は思うのですが、さらに凄いと思うことは今も尚、手機(てばた)で絹織物を織っておられるところ。機械化すれば寸分の狂いもなく、時間も短縮でき大量生産は可能だし、なんしろ人間の手が空くから楽。しかし、かたくなにそれを拒否し、心と技を織物に注ぎ込む。

 仕事場に近付くと心地よい音が耳に入ってくる。解る人には解る西陣独特の音。グわっしゃ コンコン バシャ グわっしゃ・・・ 文字で書くと変な音で騒音にしか聞こえない。しかし、これが実際には心地よい音色でなんら耳障りでもなくすんなりと体に入ってくる。
「この音を僕らは生まれたときから聞いて育ってきた。音が大事やねん。おのずと織機を操るリズム感、強弱の感覚が身につくんや」とご子息は仰る。

 見ていると簡単そうな単純作業ですぐにでも出来そうに見える。私ともう一人その日同行した人も実際に機織体験をさせて頂いた。
 1、まず右足でペダルを踏む。縦糸が上がる。
 2、上がったところに横糸を通す。横糸は梭(「ひ」横糸を通す船形の道具)を使うのですが、これの扱いが
   言葉では言い表せないくらい難しい・・・。
 3、そして通った横糸を打ち込む
この3つの作業を延々と繰り返す。しかしこれが難しい。先ほど書いた「音が大事」とはこの事を言う。工程によって音が違う。この音はどの工程の時の音。あの音は何をしているときの音・・・。それを耳と体と目で自然な状態で身につける。これが正統派の伝統工芸の家の人の強み。
 ためしに体験してみたが、さっぱり進まないし、進んでも糸がフニャっとなって上手く織れない。「難しいなあ~」と今流行のツイートするとすかさず御当主が「そんな簡単に出来たら私ら食っていけません(笑)」

 ちょっと写真で紹介。上手くツボを押さえた写真が撮れず、何しにいったんだか・・・という感じですがまあどうぞご覧ください。

DSC_0170.jpg
中二階から織機を見る。

DSC_0172.jpg

DSC_0175.jpg
御当主、作業中。黙々と進める。ここでも職人さんの言葉を聴いた。
「これ生糸ですねん。お蚕さんが出さはる糸。それを人間がこうして織物に仕立て上げてゆく。その過程で失敗することもある。そんなときは私も残念に思う。お蚕さん、役に立ててあげられんとゴメンな・・・と。そういいながら失敗した糸を処分してます」

DSC_0181.jpg
横糸を通す「梭」これの扱いが難しい・・・

DSC_0179.jpg
織機の後方から(つまり織り手と機械をはさんで向き合っている状態)

DSC_0180.jpg
わかりにくいけれども私と同行者の方が織った布。近くで見るとフニフニャ。

説明不足、観察力不足で大変申し訳なく思いますが、殊それほどに奥が深い。

御当主いわく
「機械式の織機なら歯車を合わせておけば、寸分の狂いもなく織りあがる。これには残念ですけど我々は勝てません・・・。そやけど目と耳と体全体で職人の心意気を注ぎ込むことは機械には真似出来まへん!そこを代々継いで行く。後世に伝える。これまた面白くやり甲斐のあることです」
「よく『正確に綺麗に織れますね~』って言われるけど、なにも私も、計算づくで織ってる訳ちゃいます。教わった通りに目と耳と体を使ってやってますねん。まあ、死ぬ前に『なんとな~くやってると綺麗に織れますねんで』と言うてみたいもんですな」


 ふ~む、やはり奥が深い。「伝統とは斯く在るべし」!
私も神主行に専念しよう・・・改めて思った日でした。

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| 花山稲荷のこと | 09:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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