花山稲荷だより「花の山」

京都山科の花山稲荷神社のブログです。季節の花や山科のこと、日々の出来事などつづります。

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正式参拝 心揺さぶる言葉

こんばんは。花山稲荷の神主です。

神社に殊更に改まってお参りすることを「正式参拝」と言います。社殿に上がりきちんと御挨拶申しあげることを言います。

 さて、今日その正式参拝がありました。お越しになられたのは、川面凡児翁の創設した稜威会の意思を今も尚受け継ぎ禊の道彦(禊行の深奥を知り尽くし、行の場では先導役を仕える人のこと)を仕え奉る人。川面凡児翁とは奈良朝以前の日本神道の真髄を究めようとした人でもあります。現在すでに他界しておられますが、神道的にはその魂は未だ人々の中に生き続け発動しているように感じたので、本来亡くなった人に贈る「大人命(うしのみこと)」という言葉は敢えて使わないことにしておきます。
 「禊」だとか「霊的な・・・」と言うとなにかオカルトなものを指し示す様にも聞こえますが、それだけで片付けてしまうと勿体ないです。確かにオカルト!の一言で片付いてしまう現代の新興宗教や変な宗教は論外ですが・・・。

 午後2時の参拝の予定がずれ込んで3時になったものの、無事に正式参拝の儀を大神様に御取次ぎし、そこから社務所に会場?を移し会話は尽きることなく無制限一本勝負となった。神道を実践するものにとってある種の至福の時間でもある。私よりも濃い経験を積まれて居られるゆえに、会話の進め方がスムーズで穏やかな話口調でもある。言葉一つ一つが生きているようであり、暖か味を持つ。従って押し付けではなく、かえって引き込まれるように話に入って行けた。すべてを列記すると紙面が足りなくなりそうなほど良くお話をした。神道の可能性、秘儀、そして神道が宗教ではなく普遍的なものであるということの確認・・・。
 
 そもそも何故、花山稲荷に参る気になられたのかとお聞きすると、「伏見稲荷の母神様であるから大事にしなければ、と思った」とお答えになった。そのルーツを大切にしたいとの思いが嬉しかった。人間をはじめ大抵のものにはルーツがある。ルーツとは起源。母親(もっと広義に解釈すればご先祖様)はその際たるものでこれを否定して次は生まれない。
 自分のルーツを敬い尊ぶこと―現代日本が忘れ去ろうとしている事の一つであり、早々に取り戻さなければならない重要案件。もっとも敬われ尊ばれる人にならなければならないことは自明の理でありますが・・・。そして大地のこと。ルーツと大地を離れては人も何も存続は難しい。人は神の子、万物は同体同根、祖我一如、天神地祇に祈りを捧げる根本の理由がここにある。解っていたようでいて、今更ながらに思い知った次第でした。人は神の子といっても日本民族の優位性を語るものではなく、全人類に普遍のことを指すのである。神道は特殊なものではなく普遍であるということの斬新さも際立って耳に残ったことの一つ。・・・毎日のことや年中行事を何とか上手くやりこなそうとしてばかりいる私には、普段こうした考えは浮かばない。禊を極め肝を練り、鎮魂帰神した人の言葉だからこそ、私なんぞの胸にも響いたのだと思う。 

 神社は穢れた(気が枯れた)人々が神々から命の息吹を授かる場所だとしたら、今の花山稲荷はこうした人々にお守りして頂いているように思えました。常に禊を実践なさっている第一人者、常に気が枯れることなく漲っておられる。そしてその漲る綺麗な心で神前に額就き綺麗な心を神々に奉る。こうした綺麗な思いが神々を逆に浄化し邪の侵入を防ぐ防波堤にもなる。私なんぞ穢れもいいところだ、と対面して恥ずかしかった。神職としてまだ足りないものが沢山ある。

 そして前後はしますが、もっとも響いた言葉は「日本には神道を下敷きにした考え方があって、yesかnoかでは決して話は進まない。あんな意見こんな意見がある。すなわち多神教的思考。だから失敗しても次は違う角度から頑張ってみろ、となるんです」
 この言葉には実はまだ先に続きがあります。しかし敢えてここまでで後は控えておきます。と言いますのは、この言葉は失敗続きの私をはじめ、多くの悩める人たちへ神様がかの人を使って言わしめたエールだと思うからです。

 一月も間もなく終わりを告げる。正月の終盤を良い人の参拝で締めくくれて何よりです。何と言っても、続く二月には「初午祭(はつうまさい)」という稲荷では十一月の火焚祭と双璧をなす大きな意味を持つお祭りを斎行しますから。


それでは皆様。。。毎度おなじみ、ちり紙こうか・・・あ、訂正。綺麗な心でレッツGo!!ブログランキングは右上で~す。
 
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