符合すること
こんにちは。花山稲荷の神主です。
ご無沙汰していた間、こんなことがありました。
5月初め、当社に篤い信仰を持つ人がお亡くなりになって、その方の告別式参列のため東京に行ったときのお話。
大勢の人々がお別れを言いに来る―。お葬式はそういったイメージがありますが告別式はお身内の方々とお仕事の関係者だけで営まれました。私も行ってよいものかどうか迷いました。が、この信者さん生前に、私が神主業をしていく上で迷いに迷ったとき、たった一言だけ言葉を掛けてくださったので、最後のお別れを伝えに行きました。その一言は
「あんた(←わたくし、神主のこと)!自信持ってドンドン進みなさい!!絶対大丈夫だから!」
告別式も終わり、さて・・・。帰りの新幹線にはまだまだ時間もあるし、懐かしい場所へ行ってみよう。お葬式の帰りにフラフラするのも不埒だとは思いつつも、足は渋谷方面へと向いていました。
渋谷には私の母校の國學院大學があり、一度訪ねてみようとの思いがありましたが、田舎から出てきた私は渋谷の街の喧騒に圧倒され(笑)、やっぱり暮らしていた街を散策することに変更し、地下鉄に乗り二駅離れた三軒茶屋へと向かいました。
三軒茶屋の地上に出てみると、前にはなかった綺麗で大きなビルが建っていました。名前を「キャロットタワー」と言うそうです。・・・どうりでビルそのものがニンジン色してたのか。妙~に納得。
三軒茶屋で目指すは駅から徒歩で10分足らずのところ。一軒の銭湯。そうです、以前、桜の時期に京都旅行においでになったご夫婦が経営なさっておられる銭湯です。到着した時間、まだ銭湯は開いていなかったので(本当はその日一番のお客さんになってご主人と女将さんを驚かそうと思っていました・・作戦失敗)、図々しくもお宅まで押しかけて、おまけに上がらせていただいてしばらく談話。
今までの不義理とかご夫婦が想像していたであろう未来図とはかけ離れた私になっていたことのお詫びも、直にお目通りしたうえで申し上げに伺ったというほうが自分自身納得がいきます。
実はご夫婦が京都旅行の折、当社を訪ねて下さったのに、その対応不十分と感じていた私は後日、花山稲荷産タケノコをお送りしてみた。そののち、神社宛メールフォルダにお二人からの一通のメールが届き「人生いろいろ、前へ前へ!」の言葉が記されてありました。
今回改めて東京へ行き、この言葉「前へ」は明治大学の前のラグビー部の故北島監督の言葉であること、またご主人がラグビーが大好きで、あえてこの言葉を贈って下さったのだと聞かされた・・・。
この東京行きの一件、告別式参列が主目的ではあったのだが、初め不埒だと思えたことが最後には納得の行く形で収まったのでした。信者さんは生前「自信を持ってドンドンやりなさい!!」と言い、その人の告別式のついでに立ち寄った懐かしの銭湯では「人生いろいろ、前へ前へ!」との言葉を改めて賜った。
言葉の出所はそれぞれ違うし、信者さんとご夫婦も全く面識はない。しかし、妙な符合が気になって仕方がない神主でもあります。
とにかく進め!が共通項であるこの言葉。信者さんはこの言葉を残し、ご夫婦は新たに私にこの言葉を下さった。・・・不埒な思いが納得に変わった。というのは、迷いながらも参列したのは亡くなった信者さんが招いてくれたのだろう。迷走する私にこの言葉を聞かせるために・・・。と思えたからでした。
ご無沙汰していた間、こんなことがありました。
5月初め、当社に篤い信仰を持つ人がお亡くなりになって、その方の告別式参列のため東京に行ったときのお話。
大勢の人々がお別れを言いに来る―。お葬式はそういったイメージがありますが告別式はお身内の方々とお仕事の関係者だけで営まれました。私も行ってよいものかどうか迷いました。が、この信者さん生前に、私が神主業をしていく上で迷いに迷ったとき、たった一言だけ言葉を掛けてくださったので、最後のお別れを伝えに行きました。その一言は
「あんた(←わたくし、神主のこと)!自信持ってドンドン進みなさい!!絶対大丈夫だから!」
告別式も終わり、さて・・・。帰りの新幹線にはまだまだ時間もあるし、懐かしい場所へ行ってみよう。お葬式の帰りにフラフラするのも不埒だとは思いつつも、足は渋谷方面へと向いていました。
渋谷には私の母校の國學院大學があり、一度訪ねてみようとの思いがありましたが、田舎から出てきた私は渋谷の街の喧騒に圧倒され(笑)、やっぱり暮らしていた街を散策することに変更し、地下鉄に乗り二駅離れた三軒茶屋へと向かいました。
三軒茶屋の地上に出てみると、前にはなかった綺麗で大きなビルが建っていました。名前を「キャロットタワー」と言うそうです。・・・どうりでビルそのものがニンジン色してたのか。妙~に納得。
三軒茶屋で目指すは駅から徒歩で10分足らずのところ。一軒の銭湯。そうです、以前、桜の時期に京都旅行においでになったご夫婦が経営なさっておられる銭湯です。到着した時間、まだ銭湯は開いていなかったので(本当はその日一番のお客さんになってご主人と女将さんを驚かそうと思っていました・・作戦失敗)、図々しくもお宅まで押しかけて、おまけに上がらせていただいてしばらく談話。
今までの不義理とかご夫婦が想像していたであろう未来図とはかけ離れた私になっていたことのお詫びも、直にお目通りしたうえで申し上げに伺ったというほうが自分自身納得がいきます。
実はご夫婦が京都旅行の折、当社を訪ねて下さったのに、その対応不十分と感じていた私は後日、花山稲荷産タケノコをお送りしてみた。そののち、神社宛メールフォルダにお二人からの一通のメールが届き「人生いろいろ、前へ前へ!」の言葉が記されてありました。
今回改めて東京へ行き、この言葉「前へ」は明治大学の前のラグビー部の故北島監督の言葉であること、またご主人がラグビーが大好きで、あえてこの言葉を贈って下さったのだと聞かされた・・・。
この東京行きの一件、告別式参列が主目的ではあったのだが、初め不埒だと思えたことが最後には納得の行く形で収まったのでした。信者さんは生前「自信を持ってドンドンやりなさい!!」と言い、その人の告別式のついでに立ち寄った懐かしの銭湯では「人生いろいろ、前へ前へ!」との言葉を改めて賜った。
言葉の出所はそれぞれ違うし、信者さんとご夫婦も全く面識はない。しかし、妙な符合が気になって仕方がない神主でもあります。
とにかく進め!が共通項であるこの言葉。信者さんはこの言葉を残し、ご夫婦は新たに私にこの言葉を下さった。・・・不埒な思いが納得に変わった。というのは、迷いながらも参列したのは亡くなった信者さんが招いてくれたのだろう。迷走する私にこの言葉を聞かせるために・・・。と思えたからでした。
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